お水について元看護師としての経験からお話します。
みなさんはどんなときに水分を摂取されますか?
喉が渇いたとき、運動した後など人によって水分摂取のタイミングは違うと思います。
あまり意識されていない方が多いのですが、水分摂取は呼吸をするのと同じくらい重要です。
なぜ、お水がそんなに重要なのかをこれからお話します。
1.私たち人間の体は約60%が水分
女性の場合には体脂肪が多い分、多少水の割合は少なくなります。
体内の水の割合は、
新生児・幼児:70%~80%
成人:55%~70%
老人:50%~55%
肥満体:50%
やせ体:60%~70%
この割合から見ても私たちの体はほとんどが水分でできているのがわかります。
体内の水分量が足りなくなると脱水症状として口の渇きや体のだるさ、立ちくらみなどが症状として現れます。
2.体内の水の主な役割
●体内でた不要となった物を尿や便として排泄する
●体内で栄養分を運ぶ
●汗をかく事で体温を調整する
●血液の濃度のバランスを調整する
スポーツなどせず日常生活をしているだけでも汗や尿で失われた水分を補給する必要があります。
必要な水分補給量は体重によりますが、目安として1日に2〜3リットル程度といわれています。
3.現代人のほとんどは水不足
私自身も看護師として病棟勤務のときは、トイレに行く時間さえも惜しく、トイレに行く回数を減らすために水分の摂取量を控えていたので水不足でした。
今思うとあの頃、便秘、生理痛、pms、浮腫みなど不調だらけでした。食生活が悪かったことも関係しますが水の摂取量が明らかに足りてなかったことも原因だと思います。
1日500㎖飲めてたかな?というくらい少ない水分摂取量で間違った習慣を送っていました。
周りの同僚たちも同じような子が多く、当時はそれが普通だとかんじていましたが…浮腫み、便秘などみんな様々な不調かかえていました。
夜勤してるから、立ち仕事だからが口癖で自分自身の身体をあまり大切にできていなかったなぁと今振り返ると反省の時代です。
お水をしっかり飲むようにしただけでも浮腫みが減ったり、便秘が改善しました。
4.一日に身体から抜けていく水分の量はどれくらい?
諸説ありますが、呼吸や汗を通じて1リットルくらい。
大小便を通じて1.7リットル。
合計2.7リットル抜けています。
食べ物を通じて吸収される量は約1リットルなので身体で損失された水分を補完するためには少なくとも1.5リットル以上の水を飲まなければならないという結論になります。
私は1日2〜3ℓお水を飲むようになりました。
水分量を意識することに加えて、何を食べるかも大事ですが何を食べないかという選択も本当に重要です。
今日のテーマはお水についてなので、食についてはまた別でお話したいと思います。
5.水分不足になるとどうなるの?
水分不足になると、老廃物の排出がよくできなくなって血液循環も脂肪燃焼も悪くなるしかありません。
お水を1日にどれくらい飲むかを質問するとペットボトル1本飲むか飲まないか、という方が割合的に多いです。
便秘の人に聞いてみると、こちらもやはり水分量が足りてないことが多いです。
何を食べるかも大事ですが、老廃物をしっかり出すことはそれ以上に大事です。出すためにも水分量は大事です。
このことについてもお伝えしたいことがたくさんありますので、また別でお話します。
6.水分補給のおススメのタイミング
①のどが渇く前に
のどが渇くというのは脱水症状になりかけている事を脳が感じている証拠です。 のどが渇く前にこまめに補給する必要があります。仕事が一区切りついたらお水を飲む。など自分の中でルールをつくるのも意識するにはよいかもしれません。
②朝起きたらまずコップ1杯
起床後の体は、睡眠中は自分では気づきませんが、汗などで体内から水分が排出されていますので水分不足になっています。
③運動する時は適度な水分補給
運動中には大量の汗をかき、水分はもちろんナトリウムなどのミネラルも体から失われていきます。体重の約2%の水分を失うと脱水症状になるといわれています。適度に水分を摂らないと、熱中症になる恐れもあります。
④入浴後には水分補給
お風呂上りの冷えたビールはたまりませんが、ビールを飲む前に水を飲んでください。
汗をかいて体内の水分が水分が不足している時には利尿作用のあるビールを飲むと尿が出る事で更に体内の水分が排出されてしまうので水分不足が加速してしまいます。
お水を飲みましょう。
⑤寝る前にコップ1杯の水
寝る前にコップ1杯の水を飲めば睡眠中の水分不足による血液中のミネラル濃度の上昇を防ぐ効果があるといわれています。
睡眠中は自分では気づかないほど体内から水分が排出されています。夏に限らず、冬でも寝汗をかきます。
いかがでしたか?
私たちの体はほとんどが水分なので、意識してお水を摂取するだけでも巡りが良くなり、排泄もスムーズになります。
お水を飲むことは今からでも始められます。
できることからぜひ習慣にしてみましょう。